札幌光星中学校・札幌光星高等学校

2023年度中学3年生海外研修旅行レポート

結団式、そして出国

3月4日(月)3校時、サブアリーナにて結団式を行いました。持ち物や集合場所などの最終確認と、整列・点呼の練習を行いました。最後に、「これまでたくさんの方々に支えられていよいよ明日からの旅行を迎えられることを感謝しよう。そして3年間の集大成として最大限楽しもう!」と学年主任からメッセージが届けられました。

3月5日(火)15時の新千歳空港に、大きなスーツケースを携えた生徒たちと、お見送りのために多くの保護者の方が集合しました。スムーズな点呼と真剣に耳を傾ける姿勢は、さすが3年生。とても立派でした。安心して、いざ出発です。
改めて、ここまで準備に携わってくださった方々、笑顔で送り出してくださった保護者の皆様、どうもありがとうございます。生徒たちにとって一生の思い出に残る旅になることと思います。いろいろな経験をして、一回り成長した姿で帰国できればと思います。

ケアンズに到着しました

3月5日(火)17時00分の便で新千歳空港を出発し、羽田、シドニーを経由し、最初の目的地であるケアンズに到着しました。長旅でしたが、体調不良者もなく無事に到着することができました。空港からは専用バスで宿泊先のホテルへ移動し、荷物を置いた後、夕食のためにホテル近くのレストランへ。とっても美味しいラザニアに舌鼓を打ち、ケアンズ初日を終えました。
明日はキュランダなどの見学やアボリジニ体験、ケアンズの街散策などを行います。

ケアンズ -キュランダ-

ホテルで朝食を済ませて、本日は高原列車に乗ってキュランダへ行きました。
天候に恵まれ、素晴らしい景色を眺めながらのゆったりとした鉄道の旅は、揺れが心地よく、生徒からも大好評の行程でした。
その後、レインフォレステーションへ移動し、アボリジニー文化体験をしました。先住民の方々による民族ダンスのステージを鑑賞した後、実際に一緒に踊ったりブーメランの体験をしたりと、全身でオーストラリア先住民の文化体験をすることができました。

昼食の後は、アーミーダック水陸両用車に乗車し、ジャングルの中をクルージング。ケアンズに暮らして居ても見ることが難しく、「見つけられたら幸せが訪れる」と言われている青い蝶ユリシスにも遭遇し、南半球の熱帯を存分に満喫しました。

キュランダからケアンズ市街に戻ってからは、ギフトショップやスーパーマーケットへ立ち寄り、お土産などを購入。夜は海辺のレストランでオージービーフのステーキを堪能し、ケアンズ滞在2日目の活動を終えました。

ここまで大きな事故やケガなく、また大幅な時間の遅れもなく旅程を進められています。集合や点呼をスムーズに、そして日に日に手際よく行う生徒たち、素晴らしい姿を見せてくれています。

明日はグリーン島へ行って、オプショナルツアーに参加し、シュノーケリングやグラスボトムボート乗船の予定です。天候に恵まれますように。

※今回の旅の記録は、撮影上手な生徒たちから提供してもらった写真を中心に掲載しています

ケアンズ -グリーン島-

ケアンズ3日目の本日は、ホテルで朝食を済ませた後フェリーターミナルまで徒歩で移動し、そこから約45分間船に揺られ、グリーン島へ降り立ちました。
はじめにSDGsに関する講話を受け、オプショナルツアーであるシュノーケリング班とグラスボトムボート班に分かれて、いざ海へ。
3月のケアンズは雨季にあたり、短時間で天気が大きく変化します。朝の時点でしっとりと降っていた雨でしたが、講話を終えるころにはスコールとなり、熱帯地域独特の雰囲気を味わうことができました。その後、雨は落ち着き、午後のフリータイムを迎える頃には晴天となって、事前学習の際に見ていたエメラルドグリーンの透き通った海を満喫することができました。「たくさんの魚と泳ぎました!」と嬉しそうに写真を見せてくれた生徒が何人もいましたが、ウミガメに遭遇できた人はいたのでしょうか?
船酔いもなく市街に戻った後は、OKギフトショップやウールワース(ローカルなスーパーマーケット)、ショッピングセンターやナイトマーケットを散策し、ホテルに帰着。本日もアクティブな旅程を存分に楽しむことができました。

以下、本日の活動を終えた生徒から感想を寄せてもらいましたので、掲載いたします。

『日本では見られないような植物があったり、建物も日本の作りと違ったりと、熱帯地域ならではの景色を見ることができてとても楽しかったです!
グリーン島のみならず、スコールが突然やってきたりして友達と雨の中観光するのもとてもいい思い出になりました。
残りの行程でもたくさんの思い出を作れたらいいなと思います!』(Y.O)

『日本とは違う気候の地域のため、突然のスコールに困ったりしましたがとても良い経験になったと思います。
また、原住民族であるアボリジニの文化の体験などを通してオーストラリアについて学ぶことができたので良かったです。
シドニーでは広いオーストラリアならではの地域の違いを見つけたいと思います。』(H.K)

『私は魚を見ることはできませんでしたが、午後の自由時間では友達と海で泳いだりスマートフォンで動画を撮影したりして楽しみました。
またSDGs講話では海洋プラスチックは500年かけて目で見えない大きさになり、それを魚たちが食べて、大切な命が奪われてしまうことがわかりました。そうならないためにエコバックを使ったり、海岸に落ちているゴミを拾ったりしようと思いました。
明日以降はシドニーに移動して活動します。後にこの旅を振り返る時に「こんなこともあったね、良い旅だったね」と笑顔で語り合えるようにシドニーでも全力で楽しもうと思います!』(K.H)

『私はオーストラリア人のフレンドリーさに驚きました。店員さんが積極的に話しかけてくれるため、「おすすめの物は何か」など英語で楽しく会話することができ、良い買い物をすることができました。小さなことですが、これから先、外国の方と話す自信にもなりました。シドニーでも沢山の方々と話してオーストラリアについて学びながら、楽しく過ごせたら良いなと思います。』(M.M)

ケアンズからシドニーへ

本日は、4日間お世話になったケアンズを出発し、シドニーへ。人口約15万人の自然豊かな熱帯地域ケアンズから人口約530万人を超える大都市シドニーへ飛行機で3時間かけて移動しました。
気温は高いですが、ケアンズに比べて湿度が低く、比較的過ごしやすい気候です。到着して最初に訪れたのは、オーストラリアンミュージアム、ハイドパーク、そしてセントメリーズ大聖堂です。すぐ近くに位置していながら、それぞれ見どころが満載で迫力満点のため、1日に巡るのは勿体無いくらい贅沢な散策でした。セントメリーズ大聖堂では、宗教の授業で教わった主の祈りを唱える生徒がいたようです。厳かな雰囲気が漂う歴史ある教会に訪問できたことは、本当に貴重で素敵な経験でした。
その後はホテルに一度戻りチェックインを済ませ、食事会場であるレストランへ向かいました。翌日に予定されているB&Sプログラムに向けて、ホテル近隣を散策する意味も込めて、15分ほど歩いてレストランへ。いよいよ明日は、事前に計画を立ててきたB&Sプログラムです。

シドニー2日目 -B&S-

本日は、B & Sプログラムが行われました。自分たちで予め立てていた計画に沿って、現地の大学生と共にシドニー市街周辺を散策するものです。鉄道に乗ってちょっと遠くまで散策する班、オペラハウスやワールドライフシドニーといった観光名所を巡る班、市街周辺をショッピングする班など、事前の計画に沿って半日かけて観光しました。最大のポイントは現地学生と英語を使ってコミュニケーションを取ること。また、店員さんや地元の方とも積極的に交流することです。昨年も実施したこのプログラムでしたが、今年は、英語力向上委員のメンバーが中心となって、さらなる企画に挑戦。それは、B & Sプログラム実施中に、さまざまなミッションをこなして点数を班で競うというものです。(例えば、『おすすめのレストランを現地の人に聞いてみよう』、『日本では見かけない鳥を見つけよう』、『通りを歩いている人に、なぜオーストラリアに来たのか聞いてみよう』、『クロスワードパズルを大学生と一緒に解いてみよう』など)
大学生や現地の方々と交流し、ミッションをクリアするためには、英語やボディランゲージを使ってコミュニケーションをとらなければなりません。一人一人が積極的に英語を使う、またとないチャンスを存分に楽しめたようで、B&Sから帰ってきた生徒たちの表情は、出発前よりもいきいきとしていました。

シドニー3日目 -マンリーウォーキング(エコ活動)- そして帰着

本日も快晴のシドニーの朝。ホテルからバスで港へ行き、乗船。
行きのフェリーは貸切で、右側にはオペラハウス、左側にはハーバーブリッジという絶景を堪能し、記念写真を全体で撮ることができました。下船後はビーチ沿いまで歩き、ガイドの方から海洋ゴミやマイクロプラスチックなどのお話を伺いながら、砂浜に多く紛れている沢山のビニール破片を広い、クリーン活動を行いました。
午後からは、現在シドニーにて法律事務所を経営されている弁護士の方のお話を伺いました。大阪ご出身で、学生時代にオーストラリアに留学したことをきっかけに移り住み、現在シドニーにてご活躍の勝田先生。テーマは、「オーストラリアと移民」ということで、イギリスをはじめ多くの国から移民してきた人々が暮らすオーストラリアの法律や多様性に関すること、永住権や移民についてクイズを交えながらとてもわかりやすくお話ししてくださいました。

いよいよ旅もおしまい

7泊8日の長旅も、いよいよおしまいです。シドニーでの最後の食事となる3月11日の夕食時、生徒からの要望によって13年前に発生した東日本大震災へ思いを馳せ、1日も早い復興と平和を祈って、黙祷を捧げました。また、これまで安全に旅行ができたこと、送り出してくださった保護者の方々やアテンドしてくださったJTB大串様をはじめとする添乗員の皆様、共に旅をした仲間たちに感謝を込めて、食後の祈りを唱えました。


約10時間のフライトを終え、全員で日本に帰ってきました。羽田空港で解散式を行い、その際に英語力向上委員より企画の表彰式が行われました。10グループある中で最も沢山のミッションをこなし、たくさん英語を使ってコミュニケーションをとることができたのは、6班の皆さんでした。この班は、緻密なスケジュールをたて、たとえ現地に暮らしている人でもなかなか時間的に余裕を持って巡れないコースをまわりきり、添乗員さんを大変驚かせた班でもあります。チームワークと、積極的に英語を使うバイタリティが素晴らしかったです!
加えて、教員からも表彰を行いました。この旅行は、一人一人の心がけによって、時間の遅れや大きなトラブルなくスムーズに行程を進めることができました。中でも引率6名がそれぞれの視点で活躍したと思う生徒を表彰しています。どなたの先生が誰を表彰したのかは、旅の思い出と共にお子様から直接お伺いください。

改めまして、大きなトラブルなく53名全員が充実した旅を終え、無事帰着できましたことをご報告するとともに、心から感謝申し上げます。