札幌光星中学校・札幌光星高等学校

宗教教育

キリスト教の価値観に基づく全人教育

札幌光星学園の校訓「地の塩 世の光」はイエスが語ったことばに由来します。「塩」も「光」もそれ自体に価値や役割があるように、私たち一人ひとりも「神から造られたかけがえのない存在」であり、「神から与えられた使命を持っている」という、聖書の教えに基づいて全人教育を行っています。
 多様な文化や思想、価値観が交じり合う社会を生きていく上で、「他者と共に生きる」ためには、さまざまな考え方に触れ、「人間としてのよりよい生き方」を見つめる必要があります。そして、一人ひとりが持っている力を最大限に伸ばし、それを自分のためだけでなく、「共に生きる」他者のために貢献していくことができるよう、学びを深めていきます。
 また、マリア会の創立者であるシャミナード神父は、どのような時でも「家庭の精神」で接することを大切にしました。本来、家庭とは愛と尊敬の念を持って互いの存在を認め合いながら、信頼関係を築いていく場です。本学園ではこのようなシャミナード神父の思いを受け継ぎ、誠実な生き方を模索し、愛の心をもって社会に奉仕できる人間の育成を目指します。

宗教の授業

人生を豊かに歩んでいくための基盤づくりの一環として、毎週1時間「宗教の授業」を設けています。
宗教の授業は生きることそのものを扱っており、他の教科で培った知識を基盤として、異なる視点から人間の行動について考えるものです。
 限られた人生を、どのように生きていくかと考えた時、他者との関わりが必ず必要になってきます。少しでも家族や、社会のために生きようと考え、誠意と思いやりを持って生きる喜びを感じることができればと考えています。
他者と共に生きることの面白さに気づくには、対話が必要不可欠です。互いの心を開き、本音で語り合える環境づくりに励んでいます。また、物事の背景を読み取り、世界の諸問題を自分のこととして考え、実践する姿勢を磨きます。時にはテーマに応じて音楽や映画など身近な教材を用いながら、キリスト教の思想に触れていきます。

【授業テーマ】
・マリア会と札幌光星学園の歩み
―マリア会創立者シャミナード神父の思い
―学園が大切にしていること
・聖書に触れる
―旧約聖書からみる人間の歴史と尊厳
―新約聖書からみるイエスの生涯とその思想
・キリスト教精神を学ぶ
 -イエスの教えに従って生きた人
 -現代の諸問題とキリスト教

生徒の声

【中学生】
・入学する前は、命の大切さや愛することの大切さを、よくわかっていませんでしたが、授業を通していろいろな名言や人生に役立つことをいっぱい知ることができて少しずつわかってきました。たとえば、「神様は乗り越えることのできない試練を与えない」ということを習いました。このことばは、勉強で苦戦しているときに思い出し、大きな励みになりました。宗教は、人生の苦難を乗り越えるための大切な教えを学ぶことができる授業だと思います。(1年)
・なぜ宗教を学ぶ必要があるのかと思っていたが、優しく広い心を持つために宗教の授業があると思った。大切なことを学んでいると思った。(2年)
・3年間の授業を通して学んだことは、隣人愛と、すべての人は平等ということです。入学する前は宗教の授業がどういうことにつながっていくのかわかりませんでしたが、今は自分の人間性を良い方向にできるのだなと思い、受けてきて良かったと思います。(3年)

【高校生】
・以前は、自分を中心に考えたり弱い人を助けようとはしていなかった。宗教の授業を通して、弱い人の立場になって考えたり、それを助けようとする人の気持ちを考えたりすることで、周りのことを考えられるようになった。また、様々な立場から物事を考えられるようになった。(4年)
・キリスト教を勧めるものではなく、イエスという一人の人間の行動から、自分って何ができるんだろうと考えることができる時間。視野も広くなる。(4年)
・宗教の授業を受けて、“当たり前”の尊さと、“当たり前”をやり続けることの難しさを学んだ。(5年)
・相手のために自分ができることをとことん考えることが宗教の入り口のようなものだと思う。学ぶことで少し自分の世界を広げてくれるものだと思う。(5年)
・入学前は全く知らないがゆえに、宗教に対して偏見を持っていて抵抗があった。しかし、学ぶにつれて宗教や異文化に対する見方も変わり、視野を広く持つことができ、3年後には受け入れられるようになった。(6年)
・宗教の時間は小中学校でいう道徳のようなものだと思っています。宗教の授業がなかったら、これほど深く「いのち」について考えることはなかったと思います。入学当初は宗教のテストに対して不安を感じていましたが、テストがあることで自分の考えを整理でき、他では得られないものを得ることができたと思います。(6年)
・すべての人へ思いやりとゆるしの気持ちを持つことの大切さを知った。光星での人との出会いは、人との関わり方を見つめ直すきっかけになった。答えのない科目ではあるが、実は一番考えさせられる科目でもある。これまで考えたことのない深いことまで考えるきっかけになる。(6年)

宗教行事

慰霊ミサ 創立記念日の11月1日には、学園にゆかりある亡くなられた方々のために、慰霊ミサを行い、全校生徒と教職員が共に祈りを捧げます。一人ひとりがかけがえのない尊い存在であることを深く学び取る大切な時間です。
クリスマス祈りの集い 12月には、イエス・キリストの誕生の喜びを共に分かち合うために、クリスマス祈りの集いを行います。また、身近な人への感謝の気持ちを伝え、世界の平和を祈り求めます。
聖歌隊 主に慰霊ミサ・クリスマス祈りの集いで聖歌を歌います。全校生徒と教職員に呼びかけ、毎年100人を超える有志が集まり、奉仕しています。ラテン語や英語の聖歌にも挑戦しています。
宗教講話  毎月1回、「宗教講話」の時間が設けられています。講話は司祭(神父)が担当し、聖書のメッセージと重ねて、学園の歴史に関することや社会で話題になっている事柄などが取り上げられます。講話を通して日々の生活を振り返り、有意義な学園生活を過ごすためのきっかけを考えます。
  • クリスマス祈りの集い

  • 聖歌隊

ボランティア活動  ボランティア活動では多彩な社会貢献活動を経験する機会として、募金活動、学校周辺の清掃や除雪活動、障がい者施設訪問などを行い、日常生活を客観的に見つめながら貢献する喜びと意義を学びます。特に、「米一合運動」では、各家庭からお米を持ち寄り、日ごとの食事に事欠く人たちへ寄付しています。
フレンドシップミーティング(中学1年) 中学校入学後間もなく、1泊2日の宿泊学習(フレンドシップミーティング)を行います。「お互いを知ろう」をテーマに、様々な活動を通して、お互いのよいところに目を向けていきます。これから6年間を共に過ごす仲間との友情を深め、よりよい人間関係を築くきっかけとします。
サマースクール(中学1~2年 合同) 2泊3日の共同生活を通して、お互いの理解を深め、人間関係の大切さを学び、助け合い・協力の精神、感謝の心を育みます。また、自然の中での活動を通して生きていることへの喜びと素晴らしさを改めて感じます。