札幌光星中学校・札幌光星高等学校

サマースクール

サマースクール1日目

1年生 水質調査(ルクスサイエンス)

1年生はルクスサイエンスの学習の一環として、喜茂別川と尻別川でそれぞれ水質調査を行いました。本日は晴天に恵まれ、野外活動には絶好のコンディションとなりました。

初めに訪れた喜茂別川上流域は、水量が例年よりも多く、川の中での調査は例年よりも難しさがありましたが、生徒たちは、膝丈くらいまで水に浸かりながらも水生昆虫採集や薬品を使った水質調査に一生懸命取り組んでいました。

京極町の名水公園での食事休憩を挟み、尻別川の中流域で同じく調査を行いました。中流域は、上流域に比べて作業がしやすく、多様な水生昆虫を発見することができていました。見たこともない生物を発見し、驚きの声を上げる生徒も多かったです。

その後、宿泊地であるヒルトンニセコヴィレッジに到着し、本日のまとめ作業を行いました。ここでは、上流と中流の水質調査の結果や水生昆虫の分布の比較を行いました。しっかりと調査のまとめを行い、学習を締めくくることができました。

昼過ぎから日差しも強くなり、暑さのある中での作業となりましたが、終始作業中には笑顔が見られました。校外に出てこその活動を行ったことは、生徒たちにとって貴重な経験になったと思います。
まずは1日目、すべての行程を無事終了することができました。

2年生 ウポポイ・入江高砂貝塚散策(ルクス社会)

 2年生はルクス社会の学習の一環として、白老町にあるウポポイを訪れ、アイヌの歴史や伝統芸能に触れました。学芸員さんからアイヌの歴史についてお話いただいた後、展示室を見学しました。そこにはアイヌ民族の伝統的な衣類や生活用品、儀式に用いた品々が並べられていました。その後は、サルルンカムイリムセ(鶴の踊り)やムックリ(小さな弁の音を口の中で響かせて鳴らす口琴と呼ばれる楽器)の演奏などの伝統芸能を鑑賞しました。

 ウポポイ訪問の後、午後は入江高砂貝塚を見学しました。縄文土器や竪穴式住居の跡地、貝塚に埋葬されていた人骨を模したレプリカなどが展示されていました。これまで教科書で学んできたものを実際に自分の目で見て確かめ、学芸員さんの話に熱心に耳を傾ける生徒たちの姿が印象的でした。

保護者へのハガキ

 夕食の後に、保護者の方に向けてのハガキを書く時間をとりました。生徒には「今日の活動で学んだことや感じたことを交え、日頃の感謝の思いを伝えよう」と話し、書いてもらいました。
 どの生徒も、今日の活動を振り返り、思い思いの文面を考えていました。色鉛筆やペンでキレイに書き上げた生徒も多かったです。
 ハガキが届くのを楽しみにお待ちいただければと思います。

光の祭儀

 一日の最後に、今日の活動で学んだことを振り返る時間として、「光の祭儀」を行いました。全員が光星中学校の一員として、他者への思いやりを大切に、つながりの輪を深めていくことが出来るように、お祈りしました。

サマースクール2日目

1年生 (農業体験)

 1年生の2日目は、昨日と同じく晴天に恵まれ、ニセコグリーンファームで農業体験を行いました。
 有機栽培に対する生産者の方の思いを聞き、安心・安全な野菜を栽培する難しさや無農薬へのこだわりなどに関する理解を深めたのち、ファームで栽培されたミントやズッキーニなどの収穫体験を行いました。ズッキーニはかなり大きなものもあり、生徒から驚きの声が上がっていました。

 その後、自分達で摘んだミントで作ったハーブティーや蒸したじゃがいもを食べました。自然の中で食べるものは一層美味しかったようで、生徒たちには大好評となりました。

 ファームでの体験を終え、2日に渡る1年生の全行程を終了しました。非常に暑い中での活動となりましたが、大自然に触れ、日常生活では得ることができない経験ができました。また、寝食を共にした仲間たちとの絆を深めることができたと思います。この経験を今後の学校生活に活かし、よりよい毎日を過ごして欲しいです。

2年生 (SDGs講演・堆肥センター等訪問)

 2日目の午前中はニセコの街作り及びSDGsについて学びました。
 ニセコ町のSDGsの取り組みについて、現地で街作りをおこなっている方に、授業で予め考えていた質問に答えてもらう形での講話を聞き、いつもの授業とは違うよりリアルな『知識』を得ました。
 さらに講話の後、高橋牧場やニセコ町の堆肥センターで、そのSDGsの実態を活動を通して『経験』しました。堆肥センターでは、ニセコ町の生ごみが堆肥に変わっていく様子を五感(特に匂い)を使いながら感じました。さらに、高橋牧場では飲むヨーグルトを試飲し、なぜ牧場でヨーグルトを作り始めたのかを考えました。これまで学んだ知識と経験が掛け合わさる深い学びをこの活動で得ました。

ミサ

 サマースクールの締めくくりに、ミサが行われました。
 各クラスの代表生徒はこの2日間を振り返り、共同祈願を唱えました。晴天に恵まれた北海道の大自然の中でさまざまな活動をさせていただいたこと、クラスメイトや友人のことをより深く知る機会を与えていただいたこと、そして無事に終えられることに感謝を捧げました。

 コロナ禍の中ではありましたが、ホテルスタッフや私たちを迎え入れてくださった施設の方々のご協力により、無事に全行程を終了することができました。生徒たちも机上の学習だけでは得られない経験を多く得られたと思います。送り出してくださった保護者の皆様、今回の行事に関わってくださった皆様に感謝申し上げます。
 
 帰路のバス車内では、体力を使い果たした生徒が複数名おり、そんなクラスメイトを気遣って小声で話をする生徒もおりました。今回のサマースクールの目標の一つ(お互いの理解をさらに深め、尊重し、助け合いの精神を育む)を一人ひとりがさまざまな場面で達成してくれたことでしょう。