友人のお姉さんから札幌光星の良さを聞いて興味を持ち、ルクスプログラムや海外研修など、積極性が試される学びの場に魅力を感じて進学しました。特に好きだったのはルクス英語です。ネイティブスピーカーの先生による授業のため、耳が英語に慣れるまでは難しく感じましたが、学年が上がるにつれ理解度が高まるのを実感でき、授業が楽しくなっていきました。 人間的に成長できたことも、札幌光星で得られた財産です。カトリックの教えにある「無償の愛」という言葉を知ってから、友人や先生、家族など、自分がいろいろな人に支えられているのだと気づき、感謝の気持ちを抱くことが多くなりました。
将来の目標は、患者さんの立場に立って考えられる看護師になることです。そのために広い視野を持ちたいと、総合大学でもある北海道大学に進学しました。振り返れば、6ヵ年コースならではの先取り学習は、受験にとても有利な環境だったと思います。授業の進度が速いため中学・高校の学習範囲が終わっても時間に余裕があり、授業中に復習ができ、受験直前には復習と演習に専念でき、焦ることなく受験本番を迎えることができました。 大学で意識しているのは、多様な考え方や知識を吸収すること。グループワークでも、他学部の学生の意見に触れていつも刺激を受けています。こうした視点で取り組めるのも、札幌光星で培われた力かもしれません。
海外から原油を購入し、日本の石油会社に販売したり、国内で発電に使う重油を電力会社向けに販売する「石油トレーディング」という仕事を担当しています。総合商社を志望したのは、札幌や日本に貢献できて、かつ世界が舞台の仕事に就きたいと思ったからです。そのきっかけとなったのが、札幌光星で経験したケンブリッジへの語学研修でした。 短期間ながら世界屈指の名門大学のキャンパスで勉強できたこと、異国の文化に触れて強く刺激を受けたことは、今でもよく覚えています。この時に芽生えた「いつか日本のために世界を股に掛けて仕事がしたい」という思いが、進路を考える軸になりました。先生方が、勉強から大学選びの相談まで何でも真剣に向き合ってくれたことも、今につながっていると感じています。
札幌光星では、宗教の時間や宗教講話などでキリスト教のさまざまな教えを学びました。その中でも特に心に残っている言葉は、校訓でもある「地の塩世の光」です。実は私が勤める伊藤忠商事には、この言葉に通じるような「三方よし」という企業理念があります。 自分の利益だけを求めるのではなく、関係者全員が幸せになる商売の心得を表した「売り手よし、買い手よし、世間よし」を意味する言葉です。「地の塩 世の光」の教えも含めてまだ十分には実践できていませんが、これからも周囲への感謝の気持ちを忘れずに、日本のためになるビジネスを作れるよう勉強や経験を積み重ねていきます。