札幌光星高校では、当たり前のことですが予習・授業・復習のサイクルをしっかり回すことを生徒に伝えています。学習の基本は授業です。ここで理解を深め、家庭学習を中心とした自学自習をすることで学力の向上を図ります。
将来の進路については、いわゆる学力だけを重視するのではなく、3年間の高校生活全体を通じて生徒自身が体験し、考え、感じたことを大切にしながら、達成感を感じられるような進路選択を行うよう、働きかけていきます。そうすることで、校訓である「地の塩 世の光」を体現できるような生徒たちとして自ら成長していける、と考えています。
札幌光星高校では、各学年で進路目標を設定し、それに基づいた諸活動をおこなっていきます。また、諸活動についての作成物・振り返りシートは、「進路ファイル」で保管し、大学受験の際に、必要となる書類の作成に備えます。さらに、毎年「進路のしおり」を発行しています。入試情報や合格体験談、データ資料などが載っており、進路選択の1つの材料として活用してもらいます。
進路目標:興味や関心、自分の適性、社会の動きなどを考えて将来をみすえた文理選択を行う。
そのために、教材を用いて興味・関心と自分の適性を掘り起こす活動をくりかえしおこなっています。また、進路先としての「大学」がどれくらいあるのかを意識していきます。さらに、自分の考えを論理的にまとめる力をつける指導もおこなっています。このような活動を通じて、文系・理系の選択を行い、将来希望する進路をイメージしていきます。
必修模試については、目標点設定、自己採点、復習の徹底をはかることで、絶えず全国との差を意識して学習への意識づけを行うための材料としています。偏差値・順位よりも点数にこだわることを強調しています。
進路目標:興味や関心、自分の適性、社会の動きなどを考えて、どの学問分野を学ぶかを踏まえ、志望校を設定する。
2年生になると、どのような学問領域があるのか、学部・学科を調べることが中心となります。そのうえでクラス選択をおこないます。その際、さまざまな角度から情報収集する必要がありますが、「大学で何をしたいのか」だけではなく「大学で何ができるのか」を考えることを強調しています。そのため、全国から志望校を探すことを強く勧めています。そうするなかで、自分の目指すべき大学を決め、第一志望校宣言を書くことで目標を明確にします。自分の考えを論理的にあらわす活動も継続します。
必修模試も、1年生の時と同様のサイクルで受験します。後半になると、国数英以外の科目も必修となります。学習においては、理科・社会への意識づけを欠かさないことが必要です。
進路目標:個々の進路実現を目指し、そのための努力をする。
3年生になると、希望の進路に向けての取り組みがはじまります。さまざまな進学先、入試形態がある中で、「自学自習」を意識して目標実現にむかって個々で学習に励むことになります。
「受験は団体戦」と言いますが、単に教えあったり、一緒に机を合わせて勉強することを指しているわけではない、と進路・学習指導部では考えています。個々の進むべき道はそれぞれ違うけれども、その目標に向かって努力するクラスメートの姿を見て自分も努力する。また、自分の努力する姿が他者への励ましになっていることも意識する。そうして、所属する集団(学年)が「受験」に向かうのだ、という雰囲気を作り出す。これが「受験は団体戦」の意味です。だからこそ、個々が努力することを生徒には求めています。そして目標を実現させたい生徒たちのサポートとして、希望者を対象とした放課後講習や個別添削、小論文指導、面接指導などさまざまな受験に向けての対応をおこないます。
模試についても必修模試の他、任意参加の模試が増えます。学習のペースメーカーとして受験することを強く勧めています。