理系の難関大を目指し、2年次にステラコースに移行しました。特に大きな力となったのは、大学入試を見据えた学習指導です。
物理の授業は難解な内容を非常に分りやすく教えてくれましたし、基礎力が大切な化学は、十分な量の問題演習を積ませてもらいました。講習では、演習に時間のかかる有機化学を2年生の時点で先取り学習でき、受験期の負担を大きく減らせたと思います。
受験勉強の方法も徹底的に指導してくださったので、実力をつけながら志望大学の勉強を計画的に進めることができました。
親身に進路相談に乗ってくれた担任の先生にも感謝しています。ベストな学部を選択することができたのは、先生が豊富な経験と情報に基づいて学部を選ぶ決め手や戦法を教えてくれたおかげ。それは私だけでなく、生徒みんなが実感していると思います。
充実した学校生活を振り返って、光星の一番の魅力を挙げるとすれば、私の場合は「寮」。札幌光星を選んだのも、実家が道東のため、安心して勉強に打ち込める寮があったからです。学校の敷地内にあり、生活も勉強もフルサポートしてもらえる学園寮は、申し分ない環境でした。
二人部屋は敬遠する人もいるかもしれませんが、人間関係を学ぶ良い経験になります。規律ある生活の中で学習時間が毎日しっかり確保できるので、学習習慣を身につけるにも最適でした。一人で勉強していると気持ちが重くなりがちな受験期でも、仲間と話をすることでリフレッシュできるのも寮だからこそ。自由で家庭的な雰囲気の中で、毎日楽しく生活できました。
大学院修了後は、経営コンサルタントとして一歩を踏み出します。配属予定の部門では、政府や幅広い業界・企業の課題解決に当たるため、今は知見を広げるための読書と、現在在籍する経営学修士コースの勉強に集中しています。札幌光星を選んだのは、きめ細かい指導を受けられる少人数編成のステラコースなら、成績を伸ばせるかもしれないと考えたからです。
実際に授業や指導は期待通りのもので、私は3年間で模試の偏差値を15以上上げ、総合成績で道内一桁の順位も達成しました。さらに頭と時間を効率よく使う経験が積めた授業も複数あり、大学受験突破に限らず、今後の人生においても非常にプラスになりました。
特に好きだった授業は、化学と物理、日本史です。指導が分かりやすく面白いため、教科の内容が現実の世界とつながっていることが理解しやすく、もっと聞き続けていたいと思ったほどでした。
札幌光星での3年間は、私の人格を洗練する大切な期間でもありました。それに気づかされたのは、今春の就職活動。面接してくださった企業の方々が、私の能力や経験以上に、人格が採用の決め手になったとおっしゃってくれたのです。
思えば小中学校では、口では「みんなの役に立ちたい」と言って生徒会長や委員長を務めたものの、動機は利己的。ところが札幌光星で先生方や級友、そして社会との関わりを経験し、その言葉は本心に変わっていました。これも「社会のため、他者のため」に行動できる心を養うことができたおかげだと実感しています。