札幌光星中学校・札幌光星高等学校

中学1年・2年サマースクール

3日目

ミサ

2日目

中学1年生
  • プロジェクト・ワイルドチームは、フィールドワークを通じて、北海道の動植物について勉強しました。最初は袋に隠された葉っぱを手触りだけで特徴を掴み、その植物を探索しました。さらに山に入りながら、動物の足跡を探し、その生態について学びました。たぬきやアライグマ、鹿などの足跡を見たり、ネズミが餌を隠している痕跡を発見したりするなど、本物に触れることができたようです。

  • 農業チームは、農機具などの説明を聞いた後、ジャガイモ掘りに挑戦しました。以下、生徒の感想を記載します。

    農業の歴史を間近に感じられるような体験ができました。各時代で使われてきた農機具を実際に見て、農業がどのように発展してきたのかとてもよく知ることができました。昔は馬を重宝していたそうです。ジャガイモの収穫では、緑色になってしまった芋はもう食べられないとのことで見分けるのが大変でした。農家さんに感謝したいと思います。

  • 酪農チームは初めに、牛の餌となるレッドコーンを収穫しているところを見学させていただきました。その後、農場内を見学し、講話を伺いました。牛は寒さに強く暑さに弱いこと、鳴き声で体の状態がある程度把握できること、また搾乳し続けられるように、産後3ヶ月で再び人工授精を行うことなど、酪農の仕事の奥深さや工夫点、普段はなかなか気付けない現場の大変さなどを学んだようです。

  • ○木育プロジェクト
    「植林をしてから木が育つまでに半世紀以上の年月がかかる」この一言からも林業の長い年月をかけた“繋がり”を学びました。さらに、近隣の子どもたちに寄付するための積み木作り体験をした生徒からは、「そのような繋がりで育てられた木から、次の世代の遊び道具を作る手伝いができて良かった」という声もあがり、自分たち自身の“繋がり”も感じることができました。

  • ○砕石場見学

中学2年生
  • ○外来生物駆除体験
    然別湖にて、外来生物であるウチダザリガニの駆除体験を行いました。
    お腹の辺りを観察することで、オスとメスを区別することができるそうです。
    ザリガニだけでなく、虫や魚、花などの外来生物も、日本には数多く生息しています。
    こういった生物との関わり方も学ぶことができました。


  • 駆除したウチダザリガニを塩茹でしていただき、各自で殻を剥いて試食しました。
    エビやカニのような味と食感で、生徒からは「おいしい!」という声が上がりました。

  • ○バイオマスプラント見学
    鹿追町環境保全センター研究棟にて、鹿追町の行なっているバイオマスプラントの仕組みや施設の紹介をしていただきました。
    土地や気候の特性上、酪農の盛んな十勝地方。家畜のふん尿に関するクレームを受けて設立されたのが当施設です。
    この施設では、牛のふん尿をバイオガスや水素に変換して、においの元をなくしています。
    牛のお世話を効率よく行うことができる一方で、莫大なお金がかかるというデメリットも知って、一筋縄ではいかない難しさを学んだ様子でした。

  • 施設の敷地内には、水素ファームやマンゴー栽培のためのビニールハウス、チョウザメの養殖場などもあります。
    国内で唯一、カーボンニュートラルなふん尿から水素を製造し、販売しています。
    製造された水素の大半は、鹿追町で走る水素カーのエネルギーとして使用されているそうです。
    二酸化炭素の発生しない、「地球にやさしい」エネルギーですが、車を充電できる場所が限られているというデメリットもあるそうです。

中学1・2年合同 光の祭儀

2日目の夜は、光の祭儀が行われました。祭儀の中で、生徒たちはThanks cardを作成し、分かち合いをしました。Thanks cardには、今回の2泊3日のサマースクールがここまで様々な人々に支えられて実施に至ったこと、いろいろな方からお話を伺うことができ、深い学びを得られたこと、そして何より、このサマースクールに送り出してくださった保護者の方への感謝が記されました。


天候に恵まれ、大きなケガや事故なくここまで無事に全行程を進められたことは、改めて、本当に感謝のことですね。

1日目

中学1年生
  • ○三笠市立博物館
    北海道から発見されたアンモナイトを中心に、約1,000点の化石が所狭しと並べられいました。ガイドさんの話を聞き、一億年前に思いを馳せながら、メモを取っている様子が印象的でした。普通は大きなアンモナイトは触れないとのこと。貴重な体験でした。

  • ○化石採集
    三笠市博物館からバスで10分程度のところに、地層がはっきりとわかる採石場があります。普段はなかなか立ち入ることができないエリアとなっていますが、今回特別に入れていただき化石採集をさせていただきました。砕石ハンマーで岩を叩くと、中から貝などの化石が出てくるそうで、実際にアンモナイトが埋まっている化石を発掘した生徒がいました!
    他にも、泥岩や砂岩、れきなど教科書で学習してきた様々な種類の石が、目の前にゴロゴロと転がっています。生徒たちは夢中になって化石採集をしていました。

中学2年生

○鹿追町ジオパーク
様々な模型や実験装置がある施設で、「鹿追」の名前の由来や、帯広の土地の特徴について教えていただきました。
十勝平野はプレートの衝突によって作られた土地であり、土地が高く、寒いという特徴があるそうです。
そのため、稲作ではなく、畑作や酪農が盛んであるということを学びました。
施設の中には、2022年度に話題になった北海道石も!ライトで光るので、生徒たちは夢中で観察していました。

  • ○瓜幕ライディングパーク
    ばん馬の血筋を持つたかこちゃんや、他のサラブレッドの馬たちと触れ合いました。
    十勝には開拓使が来なかったので、馬に頼った生活をしていたそうです。その名残で、今も十勝では馬に関する観光がされているということを学びました。

  • ○西瓜幕火砕流露頭
    凝灰岩で作られた露頭を観察しました。
    凝灰岩の上に腐植土が乗ることで、そこから木々が成長するそうです。
    手で簡単に割ることのできる凝灰岩からは、セキエイなどの鉱物が含まれており、子どもたちは興味津々の様子でした。

中学1・2年合同レクリエーション

協力推理ゲームと題し、中学1・2年生合同でレクリエーションを行いました。一人一人に与えられた情報カードを参考にして課題解決を図るのですが、全員が力を出し合い、コミュニケーションを取らないと正解を導き出すことはできません。今回ランダムに組まれたグループメンバーで、生徒たちは互いに声を掛け合って、初めは緊張した様子もありましたが、だんだんと打ち解けて推理ゲームを楽しんでくれたようでした。