札幌光星中学校・札幌光星高等学校

宗教講話

2021年(令和3年)4月23日の宗教講話

札幌光星学園理事長
神父 山﨑 政利

○聖書の言葉:「マタイによる福音書」18章1~4節
 そのとき、弟子たちがイエスのところに来て、「いったいだれが、天の国でいちばん偉いのでしょう
か」と言った。そこで、イエスは一人の子供を呼び寄せ、彼らの中に立たせて、言われた。「はっきり
言っておく。心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない。自分
を低くして、この子供のようになる人が、天の国でいちばん偉いのだ。」

○今日のお話し
 新入生の皆さん、少しは学校に慣れましたか?新入生だけではなく、クラスが変わったりして、これまでとガラッと環境が変わり、見知らぬ人と初めて同じクラスになり、緊張の中で過ごしているという人もいるかもしれませんね。
 わたしが初めて中学生になったときのことを思い起こしてみますと、地方の小さな村からから街の中にある学校に入ったこともあり、クラスのみんなが自分よりも頭が良さそうに感じ、とても気後れした気持ちでスタートしていたのを思い出します。光星中学、光星高校を第一志望として入ってきてくれた人は違うかもしれませんが、他のところに行けなくてここにきてしまったという人は、少しすっきりしない気持ちを抱いて過ごしているかもしれません。
 さて、今日の聖書の箇所は、謙虚な姿勢の大切さを教えているものとして、新しい環境で新しいスタートを切ろうとしている人たちに味わって欲しくて選びました。周りを見て、自分が他の人より優れていると感じてホッとしている人もいるでしょう。逆に、他の人に比べて自分が見劣りするように感じて沈んだ気持ちの人もいるでしょう。あまり、周囲の誰かと比較して一喜一憂しない方がいいと思います。 
全知全能の神さまの前では、人はみんな似たり寄ったりの不完全な存在です。自分が取るに足りないちっぽけな存在であり、他者に誇れるところのほとんどないものだと自覚しながら生活していくことはとても大事です。これまで自分が獲得してきた知恵や能力のほとんどは、誰かの助けを得ながら学んできたものでしょう。これからもずっと、学ばせていただくという謙虚な心構えでいたらいいと思います。

 イエス・キリストは、わたしたち人間は誰もが神さまによって命を与えられ、いろんなことを学び経験しながら、最終的には神さまのもとに帰って行くんだよと教えていました。そのような人生という旅路においては、自分一人の力だけで歩いて行けるのではなく、幼子の時はとくに、親の庇護を受けながら食べ物を手にし、知恵を身につけていきます。周りの人に支えられながら苦難や試練に対処する道を学んでいきます。
 おごらず、たかぶらず、今の自分をしっかりと見つめ、人生の意味や目的を真摯に尋ね求めながら、毎日を過ごしてくれたらと願っています。お家の方、周りの仲間、先生たちがきっとたくさんのヒントを示してくれると思います。

○お祈り
 最後に、今なお新型コロナウィルスによる困難の中にある世界中の人のために、お祈りをささげます。

「新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のための祈り」
いつくしみ深い神よ、
新型コロナウイルスの感染拡大によって、
今、大きな困難の中にある世界を顧みてください。

病に苦しむ人に必要な医療が施され、
感染の終息に向けて取り組むすべての人、
医療従事者、病者に寄り添う人の健康が守られますように。

亡くなった人が永遠のみ国に迎え入れられ、
尽きることのない安らぎに満たされますように。

不安と混乱に直面しているすべての人に、
支援の手が差し伸べられますように。

希望の源である神よ、
わたしたちが感染拡大を防ぐための犠牲を惜しまず、
世界のすべての人と助け合って、
この危機を乗り越えることができるようお導きください。
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

希望と慰めのよりどころである聖マリア、
苦難のうちにあるわたしたちのためにお祈りください。

(2020年4月3日 日本カトリック司教協議会認可)